偏頭痛を誘発させないために

小麦・ライ麦・大麦など穀物の胚乳から生成される

タンパク質の一種「グルテン」

これが、偏頭痛を誘発させる成分なのです。糖質制限でパンや小麦を摂取しないダイエットを行った人が偏頭痛のない生活を送るようになったという話はよく聞くことです。

グルテンが原因で頭痛が起きるセリアック病、その他のグルテン過敏の病気を患っている人は、グルテンアレルギーで偏頭痛の発作を起こしている場合があります。

グルテンが原因となり偏頭痛になるしくみはいまだに分かっていませんが、偏頭痛持ちの人は一般の人と比べると、セリアック病の割合が10倍にもなるという調べもあります

セリアック病の実験

セリアック病の実験で、セリアック病の人をグルテンフリーにした時、6か月で一部の人は全く偏頭痛がなくなり、その他の人も偏頭痛が大きく改善したと答えたとのことです。

セリアック病は、グルテンの一部が消化出来ずに免疫反応が起こり、炎症が起きます。セリアック病にならないためには

グルテンフリー、グルテンを含む食材を摂取しないこと

そうする事で、アレルギーを起こさない生活が送れるのです。

このグルテンフリーの効果はてきめんで、長年偏頭痛と向き合ってきた生活が嘘のように偏頭痛がピタリと治まる人がとても多いです。

驚くほど劇的な変化をとげ、消費期限が切れた頭痛薬を見付けて以前偏頭痛が隣合わせだった生活を思い出すほど忘れて生活をしている人もいるほどです。

パンを食べない生活というのは、パンに馴染みがある人にとっては大変かもしれませんが、偏頭痛に苦しむ人は一度試しても良いかもしれません。

匂いが引き金となる偏頭痛

いつも偏頭痛に悩まされている偏頭痛持ちの人なら分かる事でしょう。偏頭痛は匂いに敏感です。そして、その

匂いから偏頭痛が始まる事があります

偏頭痛持ちではなくても、たばこの匂いや消臭剤、洗剤の匂いなど、強い匂いを嗅ぐと、頭がクラクラする事はありませんか?これが偏頭痛持ちになると、頭がクラクラ程度では終わらず、偏頭痛を誘発させるという事態になるのです。

排気ガスの匂いがダメという人や、自分の香水の匂いは気にならないのに、人の香水の匂いで偏頭痛が起きてしまう人など様々です。

これは、神経が痛みに敏感になっているところに匂いというもう一つの要因が重なる事で偏頭痛になってしまうケースです。

偏頭痛を引き起こす匂いというのは、

本人が不快だと思う匂い

が特徴で、本人が快い匂いだと感じる場合は偏頭痛は引き起こしません。自分の中で「この匂いは悪臭だ」と思う事により、ストレスとなり吐き気などに繋がる場合もあり、脳の血管反応を刺激する事から偏頭痛に繋がるのです。

たばこの匂いは特に人が不快に思い、偏頭痛を引き起こす原因になりやすい匂いです。鼻の奥には、神経が集中しているところがあり敏感なので、たばこの匂いのような刺激が強いものは特に注意が必要です。

偏頭痛持ちの人は、禁煙する事はもちろんの事、たばこの匂いがする場所を避ける事も大切でしょう。

逆に、自分が落ち着く香りを嗅ぐ事により、痛みを和らげる作用もあります。自分の好きなアロマオイルの香りを楽しむ事により、リラックス効果が生まれ、ストレスから解放、偏頭痛を緩和する事が出来る場合もあります。

偏頭痛の予防薬

偏頭痛に予防薬がある事をご存知でしょうか?普段、痛みが出てから服用する市販薬はもちろん予防薬ではありません。

予防薬はドラッグストアには売っていないので、病院で処方してもらう形になります。予防薬の最終目的としては、薬を少しずつ減らしていき、最後には

薬のいらない生活、薬物療法に頼らない事が目標

になります。

偏頭痛持ちの人でも、痛みが起こりやすい人もいれば起こりにくい人もいます。予防薬の一つを例に挙げてみましょう。偏頭痛の予防薬として

「デパケン」という薬があります

デパケンは、脳の中枢に作用する事で、痙攣を抑える役割があります。もちろんこの薬は偏頭痛予防薬なので、起こってしまった痛みを改善するものではなく、偏頭痛の痛みを予防するものなので、痛みが出てから服用しても効果はみられません。毎日1日2回ほど1日2~4錠服用します。

予防薬は鎮痛剤とは違います。痛みが出た後に服用し痛みを抑えるのとは違い、効き目が実感しずらい部分もありますが、気長に服用していく事が必要です。

偏頭痛予防薬が必要な人とは、どのような人なのでしょうか?偏頭痛の発作が月に2回以上起こる人は偏頭痛の予防を行うと良いと言われています。

痛みが起こってからでも鎮痛剤を飲めば治る人が多い偏頭痛ですが、もちろん予防薬には鎮痛剤とは違った偏頭痛のメリットがあります。

それは、発作の頻度を減らす事が出来る事偏頭痛の持続時間を短く出来る事です。その他にも、急性期治療の効果を良くする事や生活への支障を少なくする事が出来るなどが挙げられます。

予防療法は、少なくても2ヶ月以上はかかり、順調に進むと3ヶ月から6ヶ月は薬の服用を継続させ偏頭痛のコントロールを行っていきます

偏頭痛の回数が月に1~2回以下になれば上手く偏頭痛をなくす事が出来ていると見なし、今度は薬を減らしていくステップに入ります。最終的に、可能であれば薬を中止する事が出来ます。

偏頭痛の予防に効果があるのは薬の他にサプリメントもあります。

フィーバーフュー

というハーブの一種は昔から偏頭痛の予防薬に用いられてきたものです。フィーバーフューは、パルテノライドという成分が含まれていて、血管の凝固を抑制する働きから偏頭痛を緩和すると言われています。

副作用がほとんどなく安心して取り入れられるフィーバーフューですが、妊娠中・授乳中の人は服用してはいけません

2歳以下の小児にも使用出来ない事になっているので注意する必要があります。偏頭痛予防薬を使い、偏頭痛のない快適な生活を目指しましょう。

偏頭痛対策のツボ

出来るだけ偏頭痛は薬を飲まずに改善したいと思う人も少なくないでしょう。体質からくるいわゆる「頭痛持ち」と呼ばれる人の場合、風邪や病気からくる頭痛ではないので、

ツボの効果が見られます

偏頭痛に効果があるツボが何ヵ所かあるので、とっさの偏頭痛に備えて覚えておくと良いです。

まずは百会(ひゃくえ)というツボで、頭のてっぺんにあります。頭のてっぺんのくぼんだところ、つむじの部分を刺激する事で、頭が重い時や偏頭痛が出てきた時に、すっきりします。

自律神経からくる偏頭痛や、二日酔いにも効果が期待出来るツボと言われています。親指でゆっくり揉むように3分ほど刺激すると良いでしょう。

続いて攅竹(さんちく)というツボは、目頭の横にあるツボです。偏頭痛にはよくある、目の奥がガンガンするといった時や、何度も襲ってくる群発頭痛に効果があります。

気持ち良いと思うくらいの強さでツボを刺激すると、痛みが和らぎます。

耳たぶにも太陽(たいよう)、頂(ちょう)、額(ひたい)という3つのツボがあります。耳たぶの上のほうにあるこのツボは、それぞれ効果が違い、太陽は偏頭痛、頂は登頂部に痛みがある時、額は前頭部に痛みがある時に効きます。耳たぶをつまみ、揉むようにして刺激すると効果があります。

また、耳の一番高い場所から3cmほど上にある率谷(そっこく)、耳の横にある髪の生え際あたりの角孫(かくそん)も、偏頭痛には効くツボなので、覚えておくと良いでしょう。

自分の偏頭痛が軽減出来るツボを覚えておき、痛くなった時だけではなく、予防としてツボをマッサージする習慣にするのも良いでしょう。

 

 

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